しずおかグリーンツーリズム研究所
大魔神「Q」の旅や思いをつづるコラム
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ロックフィールド「元気の木開設記念フォーラム」その3
岩田さんとの出会いから「元気の木保育室 開設記念フォーラム~子どもたちに夢を

少子化時代、わたしたちにできること~」へ再び話を戻そう。



届いた案内状には***今年4月神戸ヘッドオフィスの中に「元気の木保育室」を開設しました。これは静岡ファクトリーの「風車の丘保育室」に続く、当社2つめの企業保育室。社会で活躍する女性が、安心して子供を生み育てられる環境を作る

ことも企業の社会的責任と私たちは考えています。

このたび開設を記念しフォーラムを開催する運びとなりました。新しい保育室の内覧とあわせ、ご参加いただければ幸いです。

基調講演:建築家安藤忠雄氏 トークセッション***



今回、神戸まで出向く気になった理由は三つ。久々に岩田さんにお会いしたいこと、そごうの流通センターを本社にどんな風に模様替えしたのか、安藤マジックを我が目で確認したい、安藤氏のお話を聞きたいこと。友人の建築家久保さんを誘って出かけた。


灘にある白鶴酒造、菊正宗酒造を見学、多めの試飲を重ねた後、ロックフィールドに向かった。

 それは、臨海工業地帯の一角にあった。160m×44mの平面に5階建ての高さをもつ直方体、3万3千平米を越す巨大流通センターを再生、上部一階分を撤去し基礎への負荷を減らし、外装を新たにデザイン。外部に突き出したガラスボックスのアクセントが効いている。

 豊岡村にある静岡ファクトリーと同様、長いアプローチを試みている。

 敷地の制約からアプローチを折り返し、その長さの確保と目の前に現れる景観に変化をつけ、最上階にアクセスしてゆく。

 160m×44mの平面に光庭、水庭を設け、ゆったりとしたオフィススペースに水庭に面した社員食堂がある。ウエルカムドリンクとしてベジタブジュースが用意されていた。

いよいよフォーラム開始、会場は400人近い人で埋まった。 (つづく)



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ロックフィールド「元気の木開設記念フォーラム」その2
話がだいぶそれた、岩田さんとのご縁に戻そう。

豊岡村が開催した黎明フォーラムPARTⅢでその岩田さんと同席したのだ、

お互いパネラーとして、だいぶ格が違うけど。

フォーラム開始前、コーディネーター役の時の上司鈴木正士さんが打合せ

をしたくパネラー3人を集めた。岩田さんの機嫌がどうも良くない。

「なんで私はこんなところに出てこなくはならんのだ」。

困った正士さんは「溝口さん、どんなことを話してくれる?」

「そりゃー秘密ですよ秘密、今ここで話したら面白くないじゃないですか」

なんて答えたもんだから、岩田さんも「もちろん私も秘密だよ」。

そんな状態で本番突入。私は多分由布院でのお話をしたけどはっきり覚えて

いない。一方、岩田さんはなぜ豊岡村に工場を建てることなったのか、

それは決して積極的な理由ではなく、地価高騰時、大消費地東京に近いこと

を望んでいたが神奈川県ダメ、御殿場ダメ、掛川のエコポリスのコンペに臨

んだけど、タイガースポリマーに破れてしかたなく豊岡村に来たのだが、

そこに実は宝があったと言った。従業員はじめ地域の人たちに恵まれ大いに

感謝している。働きやすい環境整備のために保育室を計画している、

そして村の皆様にクリスマスプレゼントを考えているとも。会場はどよめいた。



パネルディスカッションは大いに盛上り、岩田さんのいくつかの「もう一言」

でとうに時間を過ぎていた。さて、そのクリスマスプレゼントとは?

高さ36mの3機の風車がクリスマスイルミネーションで飾られ、足元からは定時

に音楽が流れる。そして当日は野外コンサートを含めたクリスマスパーティー、

地元も盛り上げるために温かいものを振舞ったりした。そして風車のクリスマス

イルミネーションは豊岡村の風物詩となり、それに触発されて周囲の田んぼにも

クリスマスツリーが立つようになったのだ。   

※写真は静岡ファクトリー内にあるビオトープガーデン
風車で発電された電力で排水の浄化をし、その後の水をビオトープに流し大地に

帰す仕組み。
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ロックフィールド「元気の木保育室 開設記念フォーラム」その1
(株)ロックフィールドから「元気の木保育室 開設記念フォーラム」の案内が来た。

ロックフィールド??と思われる方も多いだろうが、デパ地下にあるRF1、神戸コロッケを作っている会社、ヨーロピアンデリカッテッセン、日本語なら欧州総菜というと言うとこだろう。


現在、全国百貨店に320店舗を持つ。ちなみに静岡では松坂屋に、浜松では遠鉄百貨店にある。社長岩田弘三氏と懇意にさせてもらっている。氏が創業した(株)ロックフィールドは東証一部上場企業に、神戸商工会議所副会頭も務める。

以前日経新聞に紹介されていたコラムではそこそこの年齢になってから始めたゴルフが一年間でシングルプレイヤーに、現在65歳の青春真っ只中。


 岩田さんとの出会いは、豊岡村出向、湯布院出向から戻って間もなくの頃に遡る。
 この村、今は磐田市と合併してしまったが、浜松・磐田に近いこともあって大規模
 工場の立地が多い。浜松フォトニクスのメイン工場もここある。この村に縁あってロックフィールドの工場が進出してきた。設計は安藤忠雄。お客の動線が長い、円弧を描いたその長い廊下は床から天井までガラスであり、入り口扉までに現れ
 る風景の変化が楽しい、この長さが期待感を高めさせる。工場内は頼めば見学させてくれる。

 帽子に靴カバーを着用し、中に入る。食品工場だから衛生管理は徹底している。
 見学動線は製造エリアに入ることはなく、ガラス越しに見下ろすようになっている。
  1階から2階に相当幅の広い階段を上がると、青々とした芝生広場が広がる。
 安藤流のドラマチックな場面の展開にハッと息を呑む。その芝生広場に面して社員食堂がある。神戸の新工場もそうだが、社員食堂を最もいい場所に配している。

 食堂では新商品サラダの試食をさせていただけるのが嬉しい。
 手元に「サラダなら、まかせなさい!」~スーパーシェフ12人の人気レシピ集がある。
 ロックフィールドが企画し実際に店頭に並んだものだ。この企画でサラダの世界は大きく変わったと書かれている。一度このレシピを横目にチャレンジしよう。
 使うサラダボールは安藤忠雄デザインのものをね(ガラス製、RC打ちっ放しではないよ)。

※写真はロックフィールド静岡ファクトリーと岩田弘三社長
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大相撲観戦の巻
四股を踏み気合を入れるため、胸、顔をはたく、顔は次第に険しく

その体はみるみる朱に染まっていく。テレビで見る土俵に上がって

から相撲をとるまでの行為は長く退屈に感じるが、実物はその感は

ない。四股で上げた足が一直線に天井を向く。塩を撒き上げ、摺足

で仕切り線に寄る。制限時間いっぱい、手を着き腰が上がりぶつか

り合う。



今回初めて升席で大相撲名古屋場所を観戦してみた。あの升席で飲

み食いしながら相撲を見ることに憧れていた。13日目の取組、スタ

ートは10:30序ノ口、序二段、三段目、幕下ここまで97もの取組が

あって、14:30十両土俵入り、化粧回しをつけて東西それぞれの力士

が土俵に上がりぐるっと回ってお披露目をする。十両の取組が18番

あって、いよいよ幕内が土俵入りするのが15:50、横綱は単独で化粧

回しではなく真っ白な綱を締めて土俵に上がる。そして、右手を広げ

左手をわき腹に当ててせり上がる「雲竜型」で土俵入りした。

16場所も優勝している朝青龍のそれは威厳に満ちている。

結びの一番、魁皇との取組は予想通り横綱に軍配が上がったが、それ

でも座布団は舞う。千秋楽では白鵬が手に汗握る攻防の末、勝ち、

TV画面いっぱいに座布団が舞い回った。“砂かむり”の人は心しな

いとちょいと危険かな。



さて、相撲観戦にはまずチケットをインターネットで確保、升席で売

られるので4人の観戦仲間を確保する必要あり、一人11,300円也。弁当

お茶の申し込みを受け付けているので、持ち込み禁止と思い注文、2,200円。

でも会場に行けば売っているので無理に注文する必要はないし、持込んだと

しても咎められることはない。弁当価格もロング缶ビール600円も市場価格

の2.5倍。次回は絶対持込もう。



人が入り始めるのは十両土俵入り頃から、それまでは隣が空いていれば、

そこにいればよし、升席に大人4人はちょいと苦しい。“砂かむり”がいい

けど席料の高さもさることながら、席での飲み食いはできない。

どうです、お昼頃から升席で大相撲をバックに宴なんぞ。



溝口久 

しずおかグリーンツーリズム研究所  主任研究員
  浜名湖えんため(環浜名湖の観光振興を考える会)顧問

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よろしければどうぞ 協働のお話
行政の計画には必ず「協働」。
「何やらわからんけどキョウドウしたほうがいい」なんてムード

でも行政、NPO、企業 それぞれ文化も価値観も違う組織が手を取り合うことは
容易じゃない。

昨晩、県土木部の協働事例発表会実行委員会があった。
3回目になるこのイベントを出先の土木事務所を主体にそこで推薦されたものを
発表するという企画。
出先の土木事務所職員の強い抵抗に唖然とした。どうやら仕事が増えることより、
現場に近い土木事務所で民間の人たちと協働について議論して、自慢の協働事例
を押し立ててくることに大きな不安を感じているようだ。
いかに住民の方々と”対話”することに慣れていないかが伺えた。

由布院の中谷健太郎師匠の
「公務員よ 席を立って マチに出よう そこには普通のみんなが待っている」
(普通のみんなというのは、業界のみんなではないという意)
の言葉が思い浮かぶ。

今年春、「協働ガイドブック」なるものを作りました。
早速、話をしてくれとのリクエストが入りました。
7月8日(土)19時から藤枝市です。

よろしければ お出掛けください。
昔の名前ででています
10年前、由布院を駈けていた。
その頃の話をしろと今だにリクエストがある。
「昔の名前で出ています」って気分になる。

当時と今の由布院はだいぶ違う。
何しろ湯布院町はもうないのだから。
10年前も由布院はもう峠を過ぎた、黒川に抜かれた
などと言われた。
その頃よりも旅館は10件以上は増え、知らぬ名を耳にする。
湯の坪街道の店群は畑をつぶし、先に伸びていく。
持続可能な観光地を数年前から言っているけど具体には何をするのだろう?
出店規制なんて実際にはできないし。
観光は資源を食いつぶしていくのだろうか、その内、賞味期限切れになるのだろうか?
そんな心配をしながら30年以上ももっている、しぶとい温泉地由布院。
浜松を舞台に今年1月から2月にかけロケをした映画「天まであがれ!!」の封切が迫ってきた。先日5月22日にはロケに参加した子どもたちとその親、ロケ応援団、スポンサーを招いての試写会が行われた。私は母と一緒に出かけた。自宅が主人公宅になり、それがどんな風に映画になったのか見せたかったからだ。



中田島砂丘を舞台に少年天馬が亡き父との凧揚げをする夢の場面からスタート、夢から覚めた天馬の部屋が見慣れた四畳半和室、そして朝食場面。カウンター
式キッチンには“伊藤かずえ”が立っているではないか。母は興奮気味に我が家が出ていることを言っていた様だが、「シッー」と制した。



2回目ととなる試写、今回は泣けた。3月の完成内部試写会の時には、家がどんなふうに映像になっているのか?エキストラとして自分は映っているのかを気にしていたので、集中できていなかった。映画は3回見ないとわからないと言われたことが、よくわかる。次は封切り当日に、たまたまその日に来られる由布院からの二人の客人を案内して見ようと思う。



試写が終り、舞台前に参加した子どもたちが並び感想を言ってくれた。

「感動した!」「楓ちゃんが失恋し泣いている場面にもらい泣きしてしまった」「ロケで笑いのカットにばかりを目にしてきたので、まさかこんなに感動的にできているとは思わなかった」そして最後に皆で「天まであがれ!!」と叫んだ。



映画は作るのが目的じゃない、見ていただくことに他ならない。

さて、その封切。6月17日(土)TOHOシネマズ浜松(ザザシティ)が決定!前売券は、大人1,300円(通常1,800円)です。初日には主要キャストによる舞台

挨拶とザザシティ内における歓迎イベントが予定されています。
是非お越しをお待ちしております。「皆で、観に行かまいか!」
前売り券欲しい方、どうぞお申し出ください。手渡しできるかたは対応します。
無理なら後日のメール便で、売り場をお知らせします。
公式ホームページ http://www.yaramaika.tv


 監督は、新進気鋭の横山一洋。アメリカでの修行後、初の映画制作。アップテンポでコミカルな演出、ジワーとくる人暖かさも十分に堪能できます。
伝説の凧揚げ名人のじいさん役に宍戸錠、少年天馬の従姉の溝口楓役に静岡出身で「蝉しぐれ」でブルーリボン賞にノミネートされた佐津川愛美。天馬役の鈴木達也とも将来きっと大きく花開く予感がある二人です。天馬の父役は浜松出身の元Jリーガーの武田修宏も登場。どうでもいいけど、私も地元板屋町の法被を着てエキストラで登場です。気付いてもらえるかなあー。

※写真は①中田島砂丘で天馬と父役の武田が凧を揚げているシーン(凧はどこにある
かって?そこが映画なのです)②ロケ地浜松市立高校同窓会館での天馬と楓と旅館の板前
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大分県の旅18.4(その1)
4月末から愛媛県庁の温泉博士の田中さん、その彼のことを

「眼鏡をかけるとキムジョンイル、はずせば小沢一郎」と紹介

する福井さんと道後温泉の番頭、松山市役所の織田さんと

連れ立って別府、竹田、直入、久住、由布院の旅に出た。



道中で手に入れたパンフに二つの気になるイベントがあった。

「第5回長湯温泉シュパーゲルフェスト」:

シュパーゲルフェストって何かえ?(大分弁風に)

なんでん、ドイツ語で言うところのホワイトアスパラガス祭りとのこと。



ドイツでは毎年、希少な「シュパーゲル」の収穫期に地域をあげての

イベントが行われている。それを大分県直入町でやろっていうのだ。

***九州で初めて成功しました。シュパーゲル生産組合を立上げ、

全くの前例の無いところから試行錯誤を重ねようやくできたもの 

すでに5年目を迎えたシュパーゲルフェスト。



塩茹でにしてサラダやお浸し、そのままてんぷら、下茹でして炒め物

とにかく美味そうである。

5月14から28日まで長湯温泉地の宿屋飲食店で召し上がることができる。

14日(日)にはドイツ村広場で収穫祭が開かれ千円で300名限定試食でき、

ご当地にあるラムネ温泉に浸かりながらお出掛けされたら如何かな。

気になることは「食後とても尿が臭くなりますがびっくりなさらないように!」

と案内文に書かれていること。

(もう一つの気になるイベントとラムネ温泉のお話は別に つづく)

※写真は岡城にて

大分県の旅1
大分県の旅2

寸又峡温泉(その3) 「南アルプス南部関連図書」のご寄付のお願い
その寸又峡温泉がまたまた新たな試みを始めます。

「寸又峡温泉に南アルプス山岳図書館」を設けるというのです。

ついては皆様方に「南アルプス南部関連図書のご寄付」をお願いしたい、

以下がその趣旨です。        



***南アルプスは静岡・山梨・長野の3県にまたがる大山脈で、3000m級

の名峰が連なっています。その麓に位置する寸又峡は“美女づくりの湯

“日本一清楚な温泉保養地”として親しまれ、数年後には開湯半世紀を

迎えることになります。



暮らしや寸又峡温泉を今日まで育んでくれた南アルプスの大自然にさらなる

感謝の気持ちを込めて、南アルプス南部の山・川・民俗等の図書と関連資料

を収集・展示・貸出を行う「南アルプス山岳図書館」建設を奥大井を愛する

有志が発起人となり企画しています。



2006年度中に図書館構想をとりまとめ、2008年建設・公開することを目標に

準備を進めていきます。そこで、図書(関連資料を含む)のご寄付を皆様に

お願いしたいのです。

世界遺産に匹敵する自然環境と評価される奥大井・南アルプスの環境保全と、

その姿を正しく後世に伝えるための活動とご理解頂き、ご協力を重ねてお願い

申し上げます。



図書館建設場所となる寸又峡とその周辺部は現在、温泉客・峡谷探勝客を

中心に年間約30万人の方にご利用頂いております。最近では、ハイキング・

ウォーキング・登山そしてエコツーリズムの基地としても注目度が増してきています。



この地に、南アルプスの文献と出会うことの出来る“図書資料館”を作り上げ環境

の保全と親しみと節度をもった利用の促進を図ってゆきたいと強く切望しています。

皆様の絶大なるご支援をお待ち申し上げております。

                                  平成18年4月***



発起人には、望月孝之さん(川根本町まちづくり観光協会長・川根地域

まるごと博物郷推進協議会長)、杉山嘉英さん(川根本町長)、

北島享さん(川根町助役・日本エコミュージアム研究会員)

他5名の方が名を連ねています。

本をお譲りいただける方は、下記までご連絡をお願い申し上げます。



〔お問合せ・ご送付先〕 川根本町まちづくり観光協会

 〒428-0411 静岡県榛原郡川根本町千頭1216-21

   TEL 0547-59-2746  fax 0547-59-2748 webmaster(アットマーク)okuooi.gr.jp

 小さな温泉郷の新たな挑戦です。



寸又峡3

寸又峡温泉(その2)
寸又峡温泉のある旧本川根町で「千年の学校」という地域を学びことで、

町の資源の発掘と再構築をもとにまちづくりや人づくりに繋げようとい

う活動が5年続いている。「千年の学校」が産声をあげた1999年夏、

2000年を目の前に世はミレニアムイベントにあふれていた。右肩上がり

の経済成長が終焉を迎え、経済ではない新たな物差しを捜し求めていた

時であり、21世紀になれば何かが変わるという区切りをつけたがる国民

性も手伝って盛り上がっていた。



事の起こりは何だったのか?

1996年、山梨県早川町に日本上流文化圏研究所が立ち上がっていた。

この研究所は、人間の生活圏として何より大切な水系への視点を甦らせ、

その源である上流圏に光を当て、歩き、汗を流し、人々と語り合い、共感

を得ること、そして新たに本質的な価値、普遍的な価値を創造していくこ

とを理念としている。大井川の上流域に位置する本川根町がこの理念に共

鳴し、宮崎県五ヶ瀬町、北海道ニセコ町に続いて、フォーラム「日本上流

文化圏会議」を開催することになった。



「第3回日本上流文化圏会議」であり、そのコピーが「1000年の学校in

南アルプス」だった。会議を開くことが決まり、何度となく本川根町を訪れ

地元の方々と懇談した。だが、回を重ねてもなかなかテーマが決まらない。

この会議をプロデュースする一人、早大の後藤春彦教授も唸っていた。

当時すでに人気番組であったNHKの「ようこそ先輩」があった。一線で

活躍中のOBが卒業した小学校に来て、子どもたちに講義するという番組

である。これにヒントを得て、「地域暮らしの達人たちを仙人と称して、

後世に地域で暮らす技やその意味について語り、実演し、子どもたちをは

じめ、大人たちにも体験してもらう場にしたらどうだろうか」と寸又峡温

泉の露天風呂で後藤教授が閃いた。ミレニアムイベントになぞらえ、

「1000年の学校」というコピーが決まった瞬間だった。

後に「千年の学校」として地域学を学び、なつかしい未来を創造しようと

いうまちづくり運動に発展していくことになる。


  学校なんだから学校を会場にしようではないかと、蝉時雨の中、学生たちが何日も
 前から町に入り込んで会場設営に当たった。地元にある素材を使い、その若いセン
 スで、小学校の体育館を「上流文化」を語る場に見事に変えてくれた。地元の方々は
 目を白黒させた。地元上流域を生き抜いてきた仙人の様々な術を「仙人の秘密」とし
 て生き生きと語らい、地域の子どもたち、そして全国からの参加者が一緒に、実際に
 「仙人になる」ワークショップも行われた。21世紀に向けて、上流域の進むべき新たな
 方向を「仙人の愛」から見い出すという趣向だ。その他、民俗映画の野外上映会、
 全国からの参加者との交流会、静岡食談義、深夜市など、多くの方々の知恵と汗が
 詰まった「1000年の学校」となった。
 あの時の感動をいつも思い浮かべながら「なつかしい未来」を創造していきたいものである。
 (つづく)
伊豆の旅3

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