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しずおかグリーンツーリズム研究所
大魔神「Q」の旅や思いをつづるコラム
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寸又峡温泉(その2)
寸又峡温泉のある旧本川根町で「千年の学校」という地域を学びことで、

町の資源の発掘と再構築をもとにまちづくりや人づくりに繋げようとい

う活動が5年続いている。「千年の学校」が産声をあげた1999年夏、

2000年を目の前に世はミレニアムイベントにあふれていた。右肩上がり

の経済成長が終焉を迎え、経済ではない新たな物差しを捜し求めていた

時であり、21世紀になれば何かが変わるという区切りをつけたがる国民

性も手伝って盛り上がっていた。



事の起こりは何だったのか?

1996年、山梨県早川町に日本上流文化圏研究所が立ち上がっていた。

この研究所は、人間の生活圏として何より大切な水系への視点を甦らせ、

その源である上流圏に光を当て、歩き、汗を流し、人々と語り合い、共感

を得ること、そして新たに本質的な価値、普遍的な価値を創造していくこ

とを理念としている。大井川の上流域に位置する本川根町がこの理念に共

鳴し、宮崎県五ヶ瀬町、北海道ニセコ町に続いて、フォーラム「日本上流

文化圏会議」を開催することになった。



「第3回日本上流文化圏会議」であり、そのコピーが「1000年の学校in

南アルプス」だった。会議を開くことが決まり、何度となく本川根町を訪れ

地元の方々と懇談した。だが、回を重ねてもなかなかテーマが決まらない。

この会議をプロデュースする一人、早大の後藤春彦教授も唸っていた。

当時すでに人気番組であったNHKの「ようこそ先輩」があった。一線で

活躍中のOBが卒業した小学校に来て、子どもたちに講義するという番組

である。これにヒントを得て、「地域暮らしの達人たちを仙人と称して、

後世に地域で暮らす技やその意味について語り、実演し、子どもたちをは

じめ、大人たちにも体験してもらう場にしたらどうだろうか」と寸又峡温

泉の露天風呂で後藤教授が閃いた。ミレニアムイベントになぞらえ、

「1000年の学校」というコピーが決まった瞬間だった。

後に「千年の学校」として地域学を学び、なつかしい未来を創造しようと

いうまちづくり運動に発展していくことになる。


  学校なんだから学校を会場にしようではないかと、蝉時雨の中、学生たちが何日も
 前から町に入り込んで会場設営に当たった。地元にある素材を使い、その若いセン
 スで、小学校の体育館を「上流文化」を語る場に見事に変えてくれた。地元の方々は
 目を白黒させた。地元上流域を生き抜いてきた仙人の様々な術を「仙人の秘密」とし
 て生き生きと語らい、地域の子どもたち、そして全国からの参加者が一緒に、実際に
 「仙人になる」ワークショップも行われた。21世紀に向けて、上流域の進むべき新たな
 方向を「仙人の愛」から見い出すという趣向だ。その他、民俗映画の野外上映会、
 全国からの参加者との交流会、静岡食談義、深夜市など、多くの方々の知恵と汗が
 詰まった「1000年の学校」となった。
 あの時の感動をいつも思い浮かべながら「なつかしい未来」を創造していきたいものである。
 (つづく)
伊豆の旅3

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